トレーラーハウスとコンテナハウスの違いを比較|特徴や使い道も解説
トレーラーハウスとコンテナハウスの違いは、見た目が似ていても「ハウス」としての成り立ちや建築上の扱いが大きく異なる点にあります。
トレーラーを基盤とする移動型の住空間と、コンテナを固定して建築物として利用する空間では、使い勝手やコスト、設置できる場所まで変わってきます。
どちらも個性的な空間づくりができるため人気ですが、目的に合った選び方をするには、それぞれの特徴を比較して理解することが欠かせません。
今回の記事では、法律上の扱いから利点・活用シーンまで、両者の違いを分かりやすく解説していきます。
トレーラーハウスのメリット・デメリットについて、解説している記事です。
トレーラーハウスとコンテナハウスの大きな違い
トレーラーハウスとコンテナハウスは、法律上の扱いがそれぞれ違います。トレーラーハウスは「車両」扱いなのに対して、コンテナハウスは「建物」扱いです。
トレーラーハウスは法律上「車両」扱いになる

トレーラーハウスがコンテナハウスと大きく異なるのは、法律上「車両」として扱われる点です。
| トレーラーハウスのポイント |
|---|
| ・移動できる状態を維持することが前提 ・移動性はあるが、コンテナハウスと比較すると耐久性が低い ・固定資産税はかからないが、自動車税は必要になる |
トレーラーハウスはシャーシと呼ばれる台座に、居住スペースを載せています。タイヤや連結装置を備えたまま、いつでも移動できる状態を維持することが前提です。
いつでも移動できる状態が確保されていることで、建築物としての扱いにはなりません。
耐久性においては、雨風にさらされていると劣化しやすくなります。基礎を設置しないため、コンテナハウスよりも定期的なメンテナンスが必要です。
また、車両扱いとなるため、固定資産税はかかりません。その代わり、自動車税や重量税といった、車両関係の税金を納める必要があります。
コンテナハウスは法律上「建物」扱いになる

コンテナハウスは地面に固定して使用することが前提となるため、法律上は一般的な住宅と同じ「建物」扱いになります。
| コンテナハウスのポイント |
|---|
| ・法律上は一般的な住宅と同じ扱いになる ・移動はできないが、トレーラーハウスと比較すると耐久性がある・固定資産税がかかる |
設置する際は建築基準法に基づき、強度や安全性を満たしているかを確認するための建築確認申請を提出しなければいけません。そして、許可を得てから工事を進める必要があります。
鋼製のコンテナは耐久性が高く、長期利用に向く点が特徴です。そこが、移動を前提としたトレーラーハウスとは性質が大きく異なります。
また、法律上は建物と同じなので、一般住宅と同様に固定資産税がかかります。
トレーラーハウスの強みや利点
| トレーラーハウスの強みや利点 |
|---|
| ・建物が許可されない市街化調整区域でも設置できる ・基礎工事が必要ない・必要に応じて別の場所へ移動できる |
トレーラーハウスの大きな魅力は、建築物として扱われないため、通常は建物が許可されない市街化調整区域でも設置できる柔軟さにあります。
トレーラーハウスは、シャーシと車輪を備えた移動可能な構造です。そのことから、基礎工事を行わずに設置でき、土地への負担や初期コストを抑えられます。
必要に応じて別の場所へ移動できるため、事業の拡張や季節営業にも対応しやすいです。また、災害時には仮設住宅や応急的な拠点として活用が期待されています。
固定建築物とは異なる機動性と設置の自由度が、トレーラーハウスならではの強みといえます。
コンテナハウスの強みや利点
コンテナハウスの魅力は、建物としての強度と自由度を両立できる点にあります。
もともとが輸送用コンテナとして使われる、鋼製構造を活かしているため耐久性が高いです。それでいて、重量鉄骨に分類される建物としては比較的ローコストで導入できます。
工場であらかじめ加工してから現地に運ぶため建設の工期が短く、店舗やオフィスなど事業用途でもスピーディーに開業準備を進められます。
また、モジュールを組み合わせたり外観をアレンジしたりできます。用途や敷地の形状に合わせたデザインがしやすく、個性的な空間づくりにも向いているのも特徴です。
トレーラーハウスとコンテナハウス、どちらを選べば良いのか?
トレーラーハウスがおすすめな場合
トレーラーハウスが向いているのは、土地の条件や事業の段階に合わせて柔軟に空間を活用したい場合です。
建築物として扱われないため、市街化調整区域でもカフェや小規模ショップを開業しやすいです。また、テストマーケティングとして飲食店を試したい人にも適しています。
基礎工事が不要で移動も可能なため、自宅の庭に書斎をつくるといった個人的な用途にも取り入れやすいです。
余った土地を活かして、オフィススペースを設けたい事業者にも相性が良い選択肢です。
初期投資を抑えつつ、必要に応じて場所を変えられる機動性が大きな強みになります。
コンテナハウスがおすすめな場合
コンテナハウスが向いているのは、しっかりとした建物として長く使える空間を求める場合です。
コンテナハウスは、鋼製コンテナを基礎に固定して設置するため耐久性が高く、外観デザインの自由度もあります。
そのため飲食店やアパレルショップなど、おしゃれな外観にこだわった店舗づくりに適しています。
工場で加工してから現地に運ぶため工期が短く、複数のコンテナを組み合わせれば広い空間も確保することが可能です。
また、断熱や設備を整えれば快適性が高まり、グランピング施設の宿泊棟として運用するケースも増えています。
固定建築物としての安定性とデザイン性を重視する人にとって、有力な選択肢になります。
コンテナトレーラーという選択肢もおすすめ

コンテナトレーラーは、トレーラーハウスとコンテナハウスの特性を組み合わせています。
シャーシに載せたまま運用するため移動性を確保しつつ、コンテナ特有の強固な鋼製構造によって高い耐久性も備えているのが特徴です。
外観デザインの自由度が高く、飲食店やアパレルショップなど、おしゃれな店舗として活用しやすい点も魅力です。
必要に応じて別の場所へ移動できるため、イベント出店や期間限定ショップにも向いています。固定建築物ほどの制約を受けずに、本格的な空間づくりを実現できます。
まとめ
トレーラーハウスとコンテナハウスは、それぞれ異なる特徴を持つ住空間であり、目的に合わせて選ぶことで大きなメリットを得られます。
移動性を重視するならトレーラーハウス、耐久性やデザイン性を求めるならコンテナハウス、そして両方の良さを取り入れたい場合はコンテナトレーラーという選択肢もあります。
用途や設置場所、将来の運用プランを踏まえて比較することで、自分に最適なハウスの形が見えてきます。