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自宅の庭に小屋を建てた場合、プレハブや物置に固定資産税はかかる?

「在宅ワークのため、余った庭に書斎を設けたい。」
「余った庭を活用して、子供部屋を離れに作りたい。」

庭に余裕がある自宅をお持ちの場合は、このようなことを考える人も少なくありません。そこで気になるところが、固定資産税です。

固定資産税はある要件を満たしてしまうと、不動産登記法における建物という認識になるため、課税の対象になります。この記事では、固定資産税の詳細から、固定資産税のかからない小屋や物置の条件について解説していきます。

目次

固定資産税とは?

固定資産税とは、土地や家屋、償却資産を所有している方に課税される税金です。償却資産とはパソコン、コピー機などの事業用資産ですが、今回の記事とは関係ないので割愛します。

以下の土地や家屋には、固定資産税がかかります。

土地家屋
・宅地・田・畑・山林・池沼・鉱泉地(温泉など)・牧場・原野・商業用地・一戸建・マンション・アパート・ビル・店舗・倉庫・工場

出典:総務省|地方税制度|固定資産税

納税義務者は固定資産を所有している個人・法人で、土地や家屋の固定資産税は、所在する市町村に市町村税として毎年納税します。

固定資産税の計算方法は、評価額を元に算出されます。家屋の場合は、築年数が経過するごとに固定資産税が安くなる傾向です。

自宅の庭に小屋や物置を建てた場合も固定資産税はかかるのか?

自宅の庭に小屋や物置を建てた場合、これにも固定資産税はかかるのか?疑問に思う人は多いと思います。結論から言えば、家屋として認定されると固定資産税の対象になります。

たとえ小屋や物置であっても、以下の3つの要件を全て満たすと、不動産登記法における建物と同じ扱いです。

  • 外気分断性:屋根及び周壁またはこれらに類するものを有している
  • 土地への定着:土地に定着した建造物
  • 利用用途:その目的とする用途に供し得る状態にあるもの

基礎工事がされている場合や、土地などと定着していると認められた場合は家屋として認定されるため、固定資産税の課税対象です。

たとえば、基礎工事を鉄筋コンクリートで施工、またはコンクリートブロックで施工した小屋や物置は、固定資産税がかかります。

これは建物の面積に関係なく、不動産登記法における建物の要件を満たしているため、固定資産税の課税対象です。

出典:簡易な物置を庭に建てました。このような物置なども固定資産税が課税されますか。(資産税課) – 水戸市ホームページ

固定資産税のかからない小屋や物置の条件

固定資産税のかからない小屋や物置の条件として、「外気分断」「土地への定着」「利用用途」の3つを全て満たしていることと解説しました。

逆に言えば、このうち1つでも条件を満たさなければ、固定資産税はかかりません。免税点以下の建物も、固定資産税の課税対象外です。

固定資産税がかからない小屋や物置のポイント

  • 外気分断性がない
  • 土地に定着していない
  • 利用用途が制限されている
  • 固定資産税の免税点以下

出典:簡易な物置を庭に建てました。このような物置なども固定資産税が課税されますか。(資産税課) – 水戸市ホームページ

外気分断性がない建物は、固定資産税がかかりません。具体的には、小屋に屋根や壁がない建物です。

また画像の物置のように、基礎工事などで土地と小屋が定着していない場合は、固定資産税が課税されません。またプレハブ小屋であっても、コンクリートブロックの上に設置しただけでしたら、固定資産税はかからないです。

利用用途の制限に関しては、インフラ整備が不十分、もしくは極端に面積が小さいなどの場合は、固定資産税が課税されない可能性があります。

固定資産税がかからない小屋、物置の例

  • コンクリートブロックの上に設置しただけのプレハブ小屋や物置
  • 土地に固定されていないトレーラーハウス
  • 屋根と柱だけのカーポート
  • 屋根と2面の壁だけのバイクガレージ
  • 吹き抜けのバルコニー部分

そして建物自体が、固定資産税課税標準額が一定の金額(免税点)未満であれば、固定資産税がかかりません。具体的に小屋の場合は、免税点が20万円未満であれば、固定資産税の対象外です。

庭に小屋を作るならトレーラーハウスがおすすめ

「庭に小屋を造りたいけど、固定資産税は払いたくない。」
そんな場合は、トレーラーハウスを検討してみてください。

トレーラーハウスは下に車輪がついており、いつでも動かせる状態であれば「土地に定着していない」という、建物の要件から外れます。

たとえば子供部屋をトレーラーハウスで作り、子供が独立していらなくなれば動かして処分することが可能です。書斎や子供部屋用であれば20万円ほどで購入でき、自宅の電気をトレーラーハウスに引っ張ってくることもできます。

居住用にトレーラーハウスの購入を認めていない地域もありますが、庭に置く離れとしてなら認可してくれる可能性もあります。

注意点は、トレーラーハウスとは別に、運搬費が別途かかるところです。運搬費は輸送距離やルートによって変動するため、30〜50万はかかると思った方が良いでしょう。

まとめ

自宅の庭に小屋を作る際、固定資産税がかかるかどうかは「外気分断性」「土地への定着」「利用用途」の3つの要件を全て満たしているかがポイントです。

庭に小屋を作りたい場合、「土地への定着」がなければ固定資産税はかかりません。車輪がついていて、いつでも動かせる状態にある、トレーラーハウスを離れとして活用するのがおすすめです。

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